なにか気に入ったものがあると、しばらくブームは続き、そのうち自分でも作り始める。食べる物においても同じような展開が発揮される。
そして、実際やってみるとわかる。ほとんどの食べ物は外食するよりも家で作ったほうがおいしい。服は自分で作ったほうがほとんどの場合、気に入るものができる。既存の服にプリントするだけでも数段恰好良くなる。散髪も家でしたほうが仕上がりが良い(筆者は恩恵を受けるだけだが)。
思えばSNSで歌をうたう人は珍しくはない。でもそれが毎日となるとあまりいない。人は「そういう人」なのだと見るようになり、発表という見方もされなくなる。しかし、幼少期から習っていたクラシックという制約の多い音楽から離れ、服飾や美術を志した村上にとってはSNSという比較的自由度の高い場で歌うことが面白い。それは形式や制約を超え、自分で服を作ることや彫刻を彫ることと同一直線上にある行為だ。
ギターを片手にアトリエに出掛けていき、作った服をもって帰ってくる。そして少しだけ練習した不完全な歌をうたう。決まった形式のない、やたらに慌ただしい、生の日常から作品が生まれる。
4月12日
ひこうき雲(荒井由実)
4月13日
うどんかぞえうた(知久寿焼)
4月14日
Peace Tree(ハナレグミ)
4月15日
ほれちゃった(CHAI)
4月16日
星を食べる(たま)
4月17日
ゆさぎ(青葉市子)
4月18日
Weather Report(Fishmans)
4月19日
いたわさ(知久寿焼)
4月20日
電車かもしれない(たま)
4月21日
ナイトクルージング(Fishmans)