アーティスト村上佳奈子「ステイローカル」のスタッフブログ

ウォーホル日記(Andy Warhol Diaries)という本があります。ウォーホルのタイピストとして働いていたパットハケットという人が書いた分厚い書籍ですが、これをヒントにステイローカル日記(Stay Local Diaries)というのを作りました。このブログの記事はスタッフによるものです。

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カテゴリ: 草間彌生

kotiraamiko



裏庭の景色がなぜか頭から離れない。


とりあえず我々は本来それぞれに「気持ち悪い」のであって、それがどうやって外に現れるかで、他人の反応は変わる。

たとえ良かれと思ってしたことであっても、庭に流産で生まれて来なかった妹の墓を作れば、親に引かれるし、表面のチョコを舐めた後のクッキーを好きな人に食べさせればボコボコにされる。

自分の純粋な気持ちと社会的な落とし所との噛み合わなさ。そんなことは誰にでもある。


あみ子みたいに生きていると、多分100億個くらい気持ち悪いところが出てきて、多くの人に引かれる。

でも、竹馬のさきちゃんみたいに笑って喜んでくれる人が、一人でも出てくるのであれば、そんな生き方もありだと思ってしまう。小説の始まりと終わりに裏庭で友人を思うあみ子のいる風景は間違いなく美しかった。


そんな少女だったのかも知れない、草間彌生の美術館にいく。

早稲田にある少し小さい美術館。

シュルレアリスム風の若い時の作品から、ポップな今の作品まで見れる。

こじんまりだが、みんなが知ってる草間彌生の作品が見れる。


思うに、草間彌生も世の中と噛み合うまで時間のかかった人だ。


純粋なままポップになるのは大変なことだ。

なぜなら純粋とポップというのは反対のことだから。

多分あみ子も草間彌生も、それが両立していることで魅力的なのである。

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一体、名誉都民てのはなんだ?草間彌生氏がニュースで授与されていたのだけれど、知っている人いますか? 

さっそくググってみたところ、名誉都民とは、「社会文化の興隆に功績があったものに対し、その功績をたたえ、もって都民敬愛の対象として顕彰されるもの」らしい。選ぶのは、都知事と議会だそう。 

名誉都民になると何かいいことあるのかな? 

「名誉都民条例」によると、名誉都民に対しては、「知事の定めるところにより待遇及び、特典をあたえることができる」そうなので、具体的に書かれてはいないが、いいことありそう。

しかし、晴れて名誉都民になったとしても、油断してはいけません。 

名誉都民条例第六条によると、「名誉都民が本人の責に帰すべき行為により、著しく名誉を失い、都民の尊敬を受けなくなったと認めたときは、知事は、都議会の同意を得て、名誉都民の称号を取り消すことができる」のである。 

つまり、名誉都民は永久の称号ではなく、名誉を防衛するためには、ある程度節度のある行動をしなくてはなりません。 

草間氏が急にまたハプニングをしだしたらどうなるかな(やらないだろうが)。

少なくとも、草間氏とっては、数ある受賞の一つにすぎないでしょうが、私はそれに関係なくあのキャラクター性は、やはり芸術的だと思っています。

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